こんにちは、オハギです。
読んだ後も数日、その余韻に浸りきってしまう本に出会いました。
重松清の『ステップ』です。
重松清『ステップ』のあらすじ
結婚3年目。娘は1歳半。
当たり前の幸せが永遠に続くように感じられる、そんな時です。
そんな時に、主人公の健一は最愛の妻を亡くします。
前触れのない、突然の別れでした。
悲しみに暮れる時間もありません。
なぜなら、残された娘を育てなければならないからです。
この本には、健一の父親としての苦労と苦悩、そして喜びが描かれています。
重松清『ステップ』の感想
読みながら最も深く感じたのは、「恐怖」
この本を読み始めたら、感情移入しすぎて落ち着いていられなくなりました(´・ω・`)
「もし私が突然いなくなったら、夫と子どもたちはどうなるのか?」
想像したら、恐怖で胸がいっぱいになってしまったんですよね。
自分が去ることの恐怖よりも、残してしまう人たちへの心配が大きいです。
多分ですけど、夫は一人で子どもを育てることはできないと思います。
彼は悲しみや淋しさに押しつぶされて病んでしまうタイプ。
うん、私は夫よりも絶対に長生きせねば。そう心に誓いました(;^ω^)
夫よ、君も平均寿命を超えるくらい、長生きしておくれよ。
いまを生きる
誰かに勝つとか負けるとかではなく、それは、ただ素直にすごいことなんじゃないか、とも思うのだ。
作中の一文です。
「もう頑張れない」と思うことはきっと何度もあったと思うのですが、登場人物たちはしっかりと「いま」を生きていました。
残された人たちが、それぞれの形で幸せを感じられているのが本当に良かったです。
大切に「いま」を積み重ねたい、そう思わせてくれる素敵な本でした。
重松清『ステップ』は映画化している
余談ですが、この本は映画化もしていて、2020年7月に公開されています。
2021年2月現在は、DVDレンタルや動画配信もされているようです。
キャストはこちら。
キャストの俳優がすごい…。これはもう、良作の予感しかしません…!
私は確実に号泣するので、ひとりでこっそり観たいと思います。
家族が不審に思うからね(;^ω^)
子どもたちが寝た後に、動画配信で観ます。
U-NEXTの無料トライアルの期間に(ちゃっかり)。
鑑賞したらまたブログでお伝えしますね。
最後まで読んでくださりありがとうございました(*^^*)
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