当サイトではプロモーション広告を掲載しています

ドラマ「放課後カルテ」で場面緘黙が取り上げられたときの話

場面かんもく

先日、日本テレビのドラマ「放課後カルテ」の第8話で場面緘黙(ばめんかんもく)症の女の子が取り上げられました。

おはようも、ありがとうも、心の中で言ってる

「放課後カルテ」は、口も態度もでかい小児科医の牧野先生が、その観察眼で子どもたちの「言葉にできないSOS」を見抜き、未来に向かえるよう背中を押す保健室ヒューマンドラマです。

俳優の松下洸平さんが演じる牧野先生のぶっきらぼうっぷりが、毎回とてもよい味を出しています。

第8話「おはようも、ありがとうも、心の中で言ってる」で取り上げられたのは、1年生の女の子です。

音楽会に向けて各クラスでの練習が進む小学校ですが、1年2組の真愛ちゃんは教室ではクラスメートと一緒に歌うことも話すこともできません。

そのため、真愛ちゃんのお母さんは悩んでいました。

真愛ちゃんは、家でのコミュニケーションや授業態度、成績には問題がありません。

お母さんや担任の先生から「なぜ真愛ちゃんは学校で話すことができないのか」と相談を受けた保健室の牧野先生は、真愛ちゃんが社会的な場面でだけ声が出せなくなる「場面緘黙」だと診断しました。

放課後カルテ第8話を娘と一緒に観ました

このブログではいくつか記事にしてお伝えしていますが、私の娘のアラレちゃんは3歳のときに場面緘黙症と診断されました。

今アラレちゃんは小学校の中学年で、診断時と比べると精神的にもかなり大きく成長しています。

放課後カルテの第8話をアラレちゃんと一緒に観ましたが、特に大きなショックを受けることもなく、楽しんで観ていましたね。

3歳のころに場面緘黙の診断を受けてはいるものの、現在のアラレちゃんは小学校や学童にも慣れ、かなりスムーズにコミュニケーションが取れるようになっています。

身バレが怖くてあまり詳しくは記事にしていませんが、授業中の発表やお友だち・先生との会話も大きな問題はありません(声はほかの子と比べてかなり小さいですが)。

そのような落ち着いた現状だからこそ、ドラマで描かれている緘黙児の真愛ちゃんの様子を、自分と重ねることなく観ることができたのかもしれませんね。

放課後カルテでの緘黙児へのアプローチで興味を持ったもの

ドラマで牧野先生が取り組んでいた真愛ちゃんへのアプローチの中で、個人的に勉強になったものや共感できたものをお伝えします。

交換日記

牧野先生が描いた「くまさん」のイラストがゆるかわで癒されましたね(笑)。

場面緘黙の子どもにとって、文字や絵を通したコミュニケーションは会話と比べてハードルが低くなるのでとてもよいのではないかと感じました。

牧野先生との交換日記で自信をつけた真愛ちゃんが、お友だちに手紙を書いて渡すことができた場面が印象に残っています。

学校探検

放課後、牧野先生と真愛ちゃんは子どもたちが下校した静かな学校を探検して、隠れているお母さんを探します。遊びの感覚で「学校」という環境に慣れることが期待できる素敵なアプローチ。

好奇心旺盛な真愛ちゃん、とても楽しそうでしたね。牧野先生を置いて一人で先に進んでしまうくらいに(笑)。

余談ですが、場面緘黙の子どもは話さないので「無関心」「無気力」のように見られてしまうことがあります。しかし、実際は決してそうではありません。

好奇心旺盛で、冒険や探検が好きな子どももたくさんいます。我が家のアラレちゃんもそんなタイプですね。

話を戻しましょう。

学校内で牧野先生とはぐれてしまった真愛ちゃんは、いろいろな所を探し回ってようやく牧野先生を発見します。そのとき無意識に「いた!」と声が出ていました。

真愛ちゃんが出した声を聞いた牧野先生もお母さんも、「すごいね」「やったね」という声かけをしたいのをグッとこらえて、何事もなかったように普通にやり取りを続けます。この場面、本当に素晴らしかったです。

せっかく言葉を出せても、話せたことをほめられたり驚かれたりすると、緘黙の子どもはそのことを意識してしまってまた話せなくなってしまいます。

緘黙児との関わり方のポイントをしっかりと理解しているからこその、牧野先生とお母さんのナイスなふるまいでしたね!


放課後カルテ第8話はhuluで観ることができますよ!

まとめ

放課後カルテ第8話で取り上げられた場面緘黙症の真愛ちゃんのエピソードは、多くの人に場面緘黙について知ってもらうよいきっかけになったのではないかなと思います。

牧野先生のアプローチやお母さんとのやり取りには、緘黙の子どもたちと接するうえでの大切なヒントがたくさん詰まっていましたね。

私も、娘のアラレちゃんが場面緘黙の診断を受けたときは、どう接したらいいのかわからずに悩んだことを思い出します。それでも、家族や学校の協力を得ながら少しずつ進んできて、今ではあの頃とは比べものにならないくらいたくましく成長しました。

今回のドラマを一緒に観て、アラレちゃんが自分のペースで歩んできたことを改めて感じましたね。

場面緘黙の子どもたちにとっては、周りの理解や支えが本当に大事です。それに加えて、焦らずその子のペースを見守ることが、何よりも力になるんだなということを改めて思いました。

この記事を通して、場面緘黙や子どもたちの気持ちに少しでも興味を持ってもらえたらうれしいです。


原作では8巻に真愛ちゃんのエピソードが収録されています!

コメント

このサイトを運営している人

7歳の(場面かんもく)アラレちゃん・2歳のガッちゃん・夫と4人でゆる~く暮らす、地方在住のWebライター。
社会福祉士保有の介護職員・支援相談員として勤務した経験あり。
このブログでは、場面かんもく・育児・暮らし・海外ドラマのことなどを自由につづっています。
詳しいプロフィールはこちらをどうぞ。

オハギをフォロー
タイトルとURLをコピーしました