我が家の娘・アラレちゃんは場面かんもく症です。場面かんもく症とは、話す能力はあるにも関わらず、特定のシーンで話せなくなってしまうという不安障害のひとつ。
診断から2年以上経ち、話せる場面が徐々に増えてきたアラレちゃんですが、先日、予想していなかった状態に陥りました。
それは、頻尿!
ある日突然、トイレに行く回数が尋常じゃなく多くなってしまったのです。
今回は、場面かんもく症のアラレちゃんが頻尿になったエピソードについてお話したいと思います。
場面かんもくの娘のトイレが近い!
「アラレちゃん、やたらとトイレに行くなぁ」と感じたのは、この夏の終わりごろでした。
人一倍怖がりなアラレちゃんは、ひとりでトイレに行くのを嫌がるので、「ママ(パパ)、ついてきて!」と声をかけてきます。
その頻度の激しいこと激しいこと。
10分ごとや15分ごとなど、本当に頻繁でした。
それだけしょっちゅうトイレに行くので、出てくるものもチョロチョロとほんの少し。
トイレの度に付き添うのも忙しくて、「もう!また~?」と批判的な態度をちょくちょく出してしまいう私でした。
そんな状況が1週間以上続いたので、「これは何かの病気かもしれないぞ」と急に不安になった私と夫は、アラレちゃんを泌尿器科に連れて行くことにしました。
「トイレが近い」というのは中高年の方特有の症状だ、と思い込んでいた私にとって、まだ5歳の子どもが頻尿になるなんて、まさに青天の霹靂(へきれき)でした。
場面かんもくの娘の頻尿の原因は?
子どもが頻尿になるということについて、私はこれまであまりイメージしたことがありませんでした。
しかし、意外なことに、けっこうよくあるケースなようです。
幼児の頻尿の原因は大きく分けて2つ
泌尿器科を受診したり、調べたりしたところによると、子どもの頻尿には大きく分けて2つの原因があるそうです。
- 膀胱炎(ぼうこうえん)
- 心因性頻尿
膀胱炎
膀胱炎とは、細菌が膀胱に入り込んでしまい、炎症を起こしている状態のこと。
残尿感や排尿痛が、症状の特徴だそうです。
子どもの頻尿の原因が膀胱炎の場合には、病院で処方される抗生物質を服用することで治るとのこと。
水分をしっかり摂取してトイレでたくさん出して、尿から菌を排出すると早くよくなるそうですね。
心因性頻尿
一方、心因性の頻尿は、体には異常がないのにトイレが近くなってしまいます。
ストレスや過剰な期待、精神的な負担が原因とのこと。
残尿感・排尿痛はないことが主で、寝ている時や遊びに集中している時なんかには、トイレに行かなくても大丈夫なのだとか。
心が原因の頻尿を治すには、ストレスの原因を取り除く必要があるそうです。
アラレちゃんの頻尿の原因は心因性
泌尿器科を受診して医師に検査などしてもらったところ、アラレちゃんは身体的には何の問題もないという診断が。
というわけで、消去法の結果、アラレちゃんの頻尿の原因は心因性のものだという事実が浮かび上がりました!
それを受けて、「神経細やかなアラレちゃんに、私ったらまた何かやらかしちまったのかしら?(汗)」と焦る私。いろいろと前科があるのです(;^ω^)
しかしよくよく考えてみると、アラレちゃんが頻尿になった頃に、私の実家の母が病気で倒れたのだと思い出しました。
遠方の実家に単身で何度か行き来して、バタバタしていた私。
いつもと違うただならぬ雰囲気を感じ取って、アラレちゃんはストレスを感じてしまったのかもしれません。
そんなストレスが、どうやら頻尿につながったようです。
場面かんもくの娘、頻尿が治まったのはおよそ3ヶ月後
アラレちゃんの頻尿が心の問題から来ているのだと分かったので、夫婦で相談し、できる限りゆったりと彼女に接することにしました。
トイレに何度も行くことについても、アラレちゃん本人には特に何も指摘しないようにして、付き添いました(極度の怖がりのため、ひとりでトイレに行けないアラレちゃん)。
なかなか治らなかったので、「まさかこのまま頻尿のままなんじゃ…」と戦々恐々としたりもしましたが、結局、症状が始まってからおよそ3ヶ月で落ち着きました。
先述した、私の実母の状況がある程度落ち着いたから、というのもあるかもしれません。
そんなわけで、今回は場面かんもく症のアラレちゃんが頻尿になったというお話をお伝えしてきました。
薬などの特効薬を使ったわけでもなく、「治まるのをゆったりと待つ」という非常に原始的な対応しかしなかったのですが、何かの参考になれば幸いです。
それにしても、子どもって繊細ですよね…。
アラレちゃんは特に、いろいろなことを受けとめるセンサー(?)が強く作動してしまうように感じます。
その感受性の豊かさを、いい方向に発揮できるように手助けしていきたいものです。
コメント