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場面緘黙の診断後、私たち夫婦が最初にしたこと

笑顔の先生 場面かんもく

今回は、場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)と娘のアラレが診断されてからのお話です。

娘のことを理解してもらうために

私と夫がまず思ったのは、「保育園の先生に、アラレの状況を理解してもらいたい」ということでした。

それというのも、以前、他のクラスの先生がアラレに、こんなことを言っているのを聞いたことがあったからです。

「お口があるんだから、きちんとお口で言いなさい」

どうやらアラレが何も言わずにただ泣いていたようです。

一部始終を見ていたわけではないので、どんなシチュエーションだったのかは定かではありませんし、その当時は特に気には留めませんでした。そのようにアラレに話してくれた先生は、特に悪気があったわけではない、ということも分かっていました。

しかし、話したいけれども話せない場面緘黙の子どもに、「お口で言いなさい」という指示が繰り返されるのは、あまり良いことではないよなぁ、と診断を受けた後の私は感じました。

アラレの生活で多くの時間を占めている保育園。

やはり、その保育園の先生方に、場面緘黙症であるアラレについての理解を深めていただくことが、彼女の成長のためには必要不可欠だなと私は強く思ったのでした。

こ、懇談してください…!(ドキドキ)

さっそく、園長先生と担任の先生に、まとまった時間を取っていただけないかお願いをしました。相手に気を遣いすぎてしまうタイプの私は、手に汗にぎりながら先生に声をかけました。

先生方はお忙しいのにもかかわらず、快く日程を調整してくださりました。園長先生はスケジュールの関係で参加は難しいとのことでしたが、その代わりに保育主任の先生と担任の先生、このお二人に、数日後に懇談の場を持っていただけることとなりました。

余談ですが、アラレの通っている保育園は、小規模の認可保育園です。

アラレ本人も私も、この保育園が大好きなのですが、今回のような相談にフットワーク軽く対応していただけるのは、小規模園の素敵なところだなと、ますます信頼を寄せるようになりました。

かんもくネットのリーフレット

さて、懇談には、夫婦で臨むことにしました。育児に積極的な夫。お互いに必死だからこそケンカもよくするけれど、ありがたいなぁと常々思います。

懇談に向けて準備したのは、「子どもに関わるみなさんへ 場面緘黙を知っていますか?」というリーフレットです。

リーフレットは、かんもくネットという場面緘黙児支援のためのネットワーク団体の公式ページでダウンロードしました。場面緘黙症のことや、周囲にどんなふうに接してもらったら嬉しいか、といったことがとてもわかりやすくまとまっていたため、ぜひ活用したいな、と思ったのです。

懇談で先生方にお願いしたこと

懇談の日。私と夫は、リーフレットを先生方に渡し、場面緘黙症とはどんなものなのかお話ししたのち、次のことを伝えました。

  • アラレが危ないことやいけないことをした場合などは、遠慮なく叱ってほしいということ
  • ただ、話したくても声が出せないため、返事や挨拶ができなくても責めないでほしいということ
  • アラレが話せないことを不思議に思うお友だちに、「わざと話さないんじゃないんだよ」等、橋渡しをしていただきたいこと

ざっくりとではありますが、上記の内容を先生方にお願いしました。

先生方は本当に親身になって話を聞いてくださり、「保育園がアラレちゃんにとって安心できる場所となるよう、頑張ります」と約束してくださりました。

後日、園全体の職員会議の場でも、場面緘黙症についての勉強会をしてくださったそうです。

アラレが場面緘黙症だとわかってから、不安に押しつぶされそうになっていましたが、保育園の先生が「理解しよう」「支えよう」と行動してくださり、すごくすごく励まされました。

と、いうわけで、勇気を出して踏み出した一歩「懇談」は、大成功となったのでした。

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7歳の(場面かんもく)アラレちゃん・2歳のガッちゃん・夫と4人でゆる~く暮らす、地方在住のWebライター。
社会福祉士保有の介護職員・支援相談員として勤務した経験あり。
このブログでは、場面かんもく・育児・暮らし・海外ドラマのことなどを自由につづっています。
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