我が家の娘・アラレちゃん(7歳)は、場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)です。
場面緘黙症とは、話す能力はあるにも関らず、状況によって話せなくなってしまう症状を指します。いわゆる不安障害の一つです。
今回は、アラレちゃんが取り組んでいる習い事について詳しくご紹介します。
習い事は場面緘黙症の娘によい影響を与えている?
場面緘黙症に関する資料に触れる中で、私は以下の点を感じました。
さまざまな体験をすることによって、アラレちゃんの場面緘黙症は改善するのではないか
場面緘黙症は不安障害の一種なので、アラレちゃんの不安感を減らすことはとても大切です。
人間は、さまざまなことを経験することで、成功体験・失敗体験を積んでいくことができます。
私は、アラレちゃんがさまざまな経験を通して、自分に自信を持ったり、社会の物事にある程度の見通しを持って臨めたりするのではないかと考えました。
しかし、一口に「さまざまな経験」といっても、我が家のような超・一般家庭でできることは限られています。そこで注目したのが習い事です。
アラレちゃんの習い事は、本人が興味を持っている分野、さらにその中でも厳選したものだけです。限定的な取り組みですが、現在のところ、習い事はアラレちゃんによい影響を与えてくれています。
具体的に感じているよい影響は以下です。
・自信につながった
・学校や学童以外の人と関われる
3歳で場面緘黙症になって以来、アラレちゃんの不安感が少しずつ和らぎつつあるのは、習い事の影響による部分が大きいのではないかと感じています。
場面緘黙症の娘が取り組んでいる習い事をご紹介
アラレちゃんによい影響を与えてくれている習い事。ここでは、アラレちゃんが具体的にどんな習い事に取り組んでいるのかをご紹介します。
取り組んでいる習い事は「体操」「英語」「ピアノ」の3つです。
とはいえ、3つの習い事のすべてが、「教室に通う系」の習い事というわけではありません。3つのうち、教室に通っているのは1つだけです。
やはり、経済的な制約があります(汗)。
そのあたりの節約術(?)も含めてお伝えします。
習い事その1. 体操
体操は唯一、教室で習っている習い事です。場面緘黙症の診断を受けた3歳ごろから習い始めました。
少し変則的ですが、月に6~7回ほど、専門の先生に教えてもらいながら思いきり体を動かしています。ストレッチから鉄棒、ドッヂボールまで、体操教室の内容はバラエティー豊かです。
アラレちゃんは体を動かすことが大好きなので、「ずっと続けたい!」と言っています。
「運動神経抜群」とは決していえないアラレちゃん。しかし、「練習してできるようになる」という経験の積み重ねは、アラレちゃんに確かな自信を築かせてくれています。
なお、アラレちゃんは、体操教室ではあまり話せません。習いたての頃は、緘黙だけではなく緘動(動きたいのに動けない)の症状も出ていました。
そのような状況から考えると、のびのびと体を動かしている現在は、アラレちゃんが体操教室を「安心できる場所」としてとらえているのだなと思います。
習い事その2. 英語
英語は、教室には通わずに自宅でゆるく親しんでいます。
ディズニー英語などを活用して、英語の歌を聞いたり歌ったりといった取り組みが中心的です。英語の絵本を私が読み聞かせたりもしています。
アラレちゃんは、「英語をペラペラ話せる」という域にはまったく達していません(笑)。しかし、果物の名前などを英語で誇らしげに教えてくれます。
「中学時代に出会った、場面かんもく症の子」でもお伝えしたのですが、私の中学時代の同級生には場面緘黙症の女の子が1人いました。彼女は大人になった今、カナダで活躍しています。
英語圏で活躍している「元・緘黙」の友人のことを思うと、アラレちゃんが英語に触れておくのはよいことなのではないかと感じています。
習い事その3. ピアノ
ピアノも教室ではなく自宅での取り組みです。
夫・センベイが、独身時代の若かりし頃に購入した電子ピアノが自宅にあるため、そのピアノを使っています。
アラレちゃんにピアノを教えているのは、主にセンベイです。といっても、難しい曲を指導しているわけではありません。
ショッピングモールの書店で購入した子供向けのバイエルを、コツコツと親子で練習しています。
アラレちゃんは音楽、とりわけ歌うことが大好きです。将来、アラレちゃんの場面緘黙症がどのようになっていくのかは分かりません。しかし、「話す」以外に自分を表現する術を持っているのは、よいことなのではないでしょうか。
まとめ
今回は場面緘黙症の娘・アラレちゃん(7歳)が取り組んでいる習い事についてご紹介しました。いずれもアラレちゃんにポジティブな影響を与えてくれているので、本人が望む間はこのまま続けたいと思います。
この記事の内容が何かの参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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