我が家のわがままプリンセス(笑)・アラレちゃん(5歳)は、場面緘黙(かんもく)症です。
場面緘黙とは、話すための身体的能力はあるけれど、不安感のために話せないことがある症状のこと。
そんな場面緘黙のアラレちゃんと毎日を過ごしていると、中学校で出会った1人の女の子のことを思い出します。
中学時代の同級生は、場面緘黙だったのだろう
中学の同級生・ホノカちゃんは、ほっそりとして可憐な様子の女の子。
授業中、背筋を伸ばして先生の話をしっかり聞いて、成績もよかったホノカちゃん。
そんな彼女の声を、私は1度も聞いたことがありません。
私だけではなく、他の同級生も先生も、ホノカちゃんが話しているのを聞いたことはありませんでした。
身体的に何かハンディキャップを持っていたわけではなかった彼女。
アラレちゃんが保育園で話せなくなった後、場面緘黙のことを知って、ようやく理解できました。
ホノカちゃんも、場面緘黙症だったんだなと。
場面緘黙の彼女と、中学の仲間たちの関係
場面緘黙(だったと思われる)ホノカちゃんは、常に無言でしたが、クラスの子からいじめを受けるようなことは全くなかったようです。
むしろ、女子たちの人気者でした。
というか、面倒見のよい女子たちから「守るべき対象」と認識され、大切にされていました。
ホノカちゃんがみんなから愛されていた理由は、このあたりの点かと思われます。
- ルックスがかわいかった
- 仏頂面ではなく、いつも穏やかな微笑をたたえていた
- 同級生の問いかけに、うなずき・首振り・筆談で答えることができた
- 絵がとても上手かった(美術部)
私の出身中学は、わりと人心が荒れがちな学校でした。
しかし、今振り返ると、ホノカちゃんの持つ「話す」以外のコミュニケーション能力の高さが、良好な人間関係をつくることに繋がっていたのではないかと感じられます。
中学卒業後、場面緘黙の彼女はどうなったのか
私はホノカちゃんと特別仲がよかったわけではないので、中学卒業後に直接連絡を取り合うことはありませんでした。
しかし、卒業から5年ほど経ったある時、ホノカちゃんのお母さんとお話をする機会があり、彼女の近況を聞いてびっくりしました。
なんとホノカちゃん、カナダに住んでいるんですって!
カナダへ留学し、そのまま現地で元気にやっているとのこと。
もう、私の脳内で色々な思いがびゅんびゅんと飛び交いましたよ(←感受性が強すぎて、頭の中がすぐに忙しくなるタイプ)
(ホノカちゃん、元気に過ごしているのね、よかった…!)
(というか、話せているのね? 声聞いてみたかったなー!)
(英語の勉強、頑張ったんだろうなあ、えらいなあ)
ホノカちゃんのお母さんとの再会は、長話できるようなタイミングではなかったので、あまり詳しくは聞けませんでした。
しかし、ホノカちゃんのポジティブな近況を知ることができて、私の気分はとても明るくなりました。
まとめ
場面緘黙児のアラレちゃんと暮らす現在、ホノカちゃんの存在は、私の中で1つの「希望」となっています。
アラレちゃんの将来も、ホノカちゃんのようにポジティブなものであってほしい。なんとかなる!
そのために、母としてできることは、行動したいものです。
ハッ(; ・`д・´) 過干渉には注意せねば!
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