コロナの影響で、経験したことのない状況が続く本年。我が家は、子どもと家で過ごす時間が本当に多くなりました。
特に、緊急事態宣言が発令されていた春は、外に遊びに行くことを極力避けていました。その結果、必然的に、娘はYouTubeという魅惑の扉を開けてしまいました。
YouTubeにくぎづけになってしまったムスメ
「しまった」と思ったときには、娘はYouTubeのとりこになってしまいました。子ども向けのYouTubeチャンネルはとても魅力的なので、娘が夢中になるのも無理はありません。
私は別段、「子どもにYouTubeを見せたらいけない!」という主義ではないのです。今の時代、インターネットと生活は切り離せないものですし、子どもにも積極的にITを使いこなしてほしいと思っています。
しかし、あまりに長時間見せるのは、視力の低下につながるし、他の遊びとのバランスを取りながら利用させたいなと思っていました。
スマホやタブレットの利用時間などについてのルールが曖昧なまま、娘に動画を見せた結果、我が家のおうち時間はYouTube漬けとなってしまいました。
「このままではよくないな」と感じた私は、娘に「おもちゃに夢中になる」という体験をさせたくなり、自分の子ども時代に思いを馳せました。子どもの頃、私は何をして遊んでいたんだっけなぁ…。
外遊びよりも室内で遊ぶことを好んだ子どもだった私。その頃何度も繰り返して楽しんだ、ジェンガのことをふと思い出しました。
懐かしのジェンガは今も健在
ジェンガって、皆さんご存じですか?
少し調べてみると、ほほうと感心する起源やトリビアを学ぶことができたので、ご紹介しますね。
ジェンガとは
ジェンガは、1人~遊べるバランスゲームです。2人、3人と人数が増えると、ハラハラ感が増して楽しいです。でも私は根暗なので、1人でジェンガするのが一番好きです(笑)
プレイヤーはまず、同じサイズの直方体のパーツを組んで積みあげ、タワーを作ります。このタワーから、片手でパーツをひとつ抜き取り、最上段に積みあげます。タワーを崩さないように細心の注意を払いながら、この動作を交代で行います。
この動作の際にタワーが崩れたら、そのプレイヤーの負けです。ジェンガの素材は基本的に木製なので、崩れる時に派手な音がします。
直方体のパーツは全部で54本あります。これを縦横に3本ずつ組み上げ、18段のタワーを作るわけです。
パーツは、最上段を除いてどこから抜き取っても良いのですが、最上段に3本そろわないうちにそのすぐ下の段から抜き取ってはいけません。
パーツはそれぞれごくわずかに厚みが異なっているので、抜き取りやすいパーツがあったり、反対に「こりゃ無理だ。抜けないぞ」というパーツがあったりして、ゲーム性を高めています。
ジェンガの起源
ジェンガはもともと、イギリスのロンドンで生まれたゲームです。イギリス人の女性起業家レスリー・スコット氏が1974年にジェンガを開発したのが、この飽きの来ないゲームの生い立ちです。
発売が開始されたのは、1983年のロンドンです。欧米では、「ハズブロ」という企業より発売されました。
ロンドンは天気の悪い日が多いことで有名ですよね。家の中で遊ばざるを得ない環境から、こんな素晴らしいゲームが発明されたのかもしれませんね。
日本では、かつてはおもちゃメーカーの老舗・タカラトミーより発売されていたのですが、同社での販売は2018年3月31日をもって終了しました。その後は先に述べた「ハズブロ」の日本法人であるハズブロジャパンより発売されています。
「ジェンガ」という名前の由来は、スワヒリ語で「組み立てる」という意味の「クジェンガ」だそうです。ナイスなネーミングですね。
進化しているジェンガ
ジェンガには基本型の他にも、次のような進化バージョンが販売されています。
- パーツが菱形になった「ジェンガエクストリーム」
- ミニサイズの「ジェンガジュニア」
- 大型サイズの「ジャンボジェンガ」
- パーツに指令が書かれた「ラブジェンガ」
- UNOと組み合わせた「ウノスタッコ」
これら以外にも、付属のサイコロやカードなどと併用して遊ぶもの、他の商品や企業・キャラクターとコラボレーションしたものなど、様々なバリエーションが販売されているようです。
バリエーションによって、木製ではなくプラスチック製や紙製などがあるようなので、部屋の環境にも合わせやすくていいですね。
ジェンガ遊びは娘にバシッと大当たり
我が家では娘のために、(というか私も久しぶりにジェンガで遊びたくなり、)基本型の「ジェンガクラシック」を購入しました。
これが娘には大当たりだったようです。届いたその日から、嬉しそうに何回も遊ぶようになりました。
ジェンガの対象年齢は6歳以上となっているのですが、当時4歳の娘でも問題なく遊べました。
私や夫と一緒に、ハラハラドキドキしながらジェンガを積み上げて遊ぶ娘。タワーが崩れると本気で悔しがるので、大人は少し焦りますが(笑)
通常の遊び方に加えて、積み木のようにして遊んだり、ドミノのように並べて倒してみたり、よくもまあこんなに思いつくものだ、と感心してしまうほど娘はジェンガを使ってくれています。
釘づけだったYouTubeには、それまでほど興味がなくなったようでした。朝起きたら「ジェンガする!」、夜寝る前にも「パパ、ママ、ジェンガしよう!」と、実際に触れて遊ぶおもちゃに夢中になっている様子は、見ていて嬉しく感じる光景でした。
娘がYouTube漬けだった時期に私がほのかに感じていた罪悪感は、ジェンガに熱中してくれたために消えていきました。
恐らく今後も、インターネットやゲームについて、今回のYouTubeの件と同様に悩むことが予想されます。今はおもちゃを与えることで解決できた問題も、娘の成長と共に複雑化することでしょう。
その時その時の娘の状況に合わせて、本人と話し合いながら、ネットやゲームといい塩梅で付き合っていきたいものです。
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