家の近くの図書館。子どもたちを連れて、よく立ち寄る場所です。先日、子ども向けの絵本と一緒に、私も一冊借りてきました。
その名も、『心とカラダがやすまる暮らし図鑑』です。
著者は川上ユキさん
著者の川上ユキさんは、インテリアコーディネーター、プロダクトデザイナーをされている女性です。
元々は、コクヨ株式会社で家庭用家具や子ども用机などのデザイン・設計・商品開発をされていたそうです。
コクヨを退社後にインテリアコーディネーターの資格を取得、そして川上ユキデザイン事務所を設立されました。現在は住宅関連の企業などで、家具や住宅の商品開発や、デザインコンサルタントをされているそうです。
インテリア・収納の講師として、女性誌、新聞、テレビなどでも活躍されているとのこと。
す、すごい…。このキャリアだけならべてみると、とんでもなく仕事ができて、近づきがたい女性なのかな、なんて思ってしまいます。
ですが作風は全然そんなことはなくて、心やすまる生活のための分かりやすい提案、かわいらしいイラストと優しい言葉づかいがとても素敵。きっとご本人も優しい方なんだろうな、と想像してしまいます。
恥ずかしながら私は、この本を読むまで川上ユキさんのことを全く知らなかったのですが、『考えない片づけ』や『カエテミル』シリーズなど、たくさん本を出版されている方なのですね。他の著書も読んでみたいです。
『心とカラダがやすまる暮らし図鑑』はどんな本だった?
この本は5章で構成されています。
ねる――寝室
忙しくてなかなかまとまった睡眠時間が確保できない時でも、質の高い眠りを心がければ、「からだ」と「脳」をしっかり休ませることができる――。
そのための具体的なアイディアがたくさん描かれています。照明、おふとん、枕元に読み古した本を置く提案などなど。
さっぱり洗う――浴室&洗面所
湯船にチャポンとつかると、なんであんなにリフレッシュできるのでしょうね。
一人でゆっくり入浴できたら最高、でも子どもと一緒に入るお風呂でも、「ポカポカするね」なんてお話ししながらつかっていると、育児でうまくいかなったことへのモヤモヤも、すーっと消えていくような気がします。
本で紹介されていた、浴室の照明を消してLEDキャンドルをつけてみる、というアイディア、楽しそうなので今度やってみようかな。
つくる・食べる――キッチン&ダイニング
人のからだって、ものを食べてゆっくり消化すると、ただそれだけで自動的にリラックスする仕組みになっているんですって。なんだかすごいシステムですよね。
料理は別段好きでも得意でもないですが、何を食べてもおいしく感じる単純な性分なので、食事を楽しんでどんどんリラックスしようと思います(笑)
ごろごろ――リビング
部屋の中でいちばん落ちつく「ベスポジ」を探そう、という提案は「なるほどな」と感心しました。部屋全体を見渡せて、自分がちょこっと隠れるような所がいいみたいですよ。
そういえば、私のオットはいつもリビングの壁際に陣取ります。彼は本能で「ベスポジ」を探し当てているのかもしれません…!
明日のために――玄関&クローゼット
外で一生懸命頑張ってきたら、玄関で頭や心のスイッチオフ。これをすることで、いち早く「休息モード」に入れるそうです。
「お疲れさま。もう家に帰って来たよ。休もう休もう」と、自分で自分に声をかけてあげる、そんな優しい習慣を、取り入れたいですね。
読後いちばん心に残ったのはどんなところ?
「これは絶対に試したい!」と思ったところがあります。
著者の川上ユキさんは、眠れない夜に、ご主人に質問してみるそうです。
「今日、わたしのこと、いちばんすきだったとき、いつ?」と。
ご主人の答えは7割がた、「ごはんを美味しそうに食べていたとき」だそうです(笑)
それで、川上さんも、その日のご主人のすきだったところを言って眠るそうです。
なんていうか…むちゃくちゃかわいくないですか、このやりとり。
色々なことを考え出してしまって、眠れない夜ってありますよね。でもこうやって、誰かに、ほんのささいなことでも、まっすぐな言葉で自分を肯定してもらえると、安心できます。
一人暮らしなどで、リアルタイムではこのやりとりが難しい場合でも、過去に褒められたり認めてもらえた言葉を思い返すと、安心した気持ちで眠りにつけるそうですよ。
私も今夜オットに尋ねてみようと思います。「今日いちばんすきだったところ」を…。無回答だったらどうしましょうか。くわばらくわばら(笑)
コメント